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Steam Deck-基本的な使い方&トラブルシューティングガイド
別段の記載がない限り、以下のすべての情報は、Steam Deck LCDとSteam Deck OLEDの両モデルに適用されます。

最初の手順

詳細なトラブルシューティングまたはSteamサポートへの連絡の前に、以下を試してください:
  • 利用可能なシステムアップデートをすべてインストールします(「Steam」 > 「設定」 > 「システム」 > 「ソフトウェアアップデート」)。
  • Steam Deckを再起動します(ソフトウェアアップデートセクションまたは「Steam」 > 「電源」 > 「再起動」)。
  • デスクトップモード経由でインストールしたサードパーティのアプリケーションをすべて終了/無効化していることを確認後、問題を再テストしてください。
  • Steam Deckの電源が入っているのに応答しない場合、電源ボタンを4秒間(OLEDは7秒間)押し続けると、強制的に再起動することができます。 それでも応答しない場合、OSレベルの問題の可能性があります。 その場合、電源ボタンを10秒間(OLEDは16秒間)押し続けてみてください。



電源と充電

Steam Deck LCDモデルは節電モードで出荷されるため、電源を入れるには、付属の電源ケーブルを使って短時間、充電する必要があります。 Steam Deck OLEDモデルは、箱から出してすぐに電源を入れることができます(電源ボタンを7秒間押し続けてください)。最初に電源ケーブルを差し込む必要はありません。 以前に使用したことがあるSteam Deckの電源が入らない場合は、電源プラグを差し込んで、充電ポートの横にあるLEDを確認してください。
  • LEDが点灯している場合、そのユニットは充電中です。 フル充電になっても、LEDは点灯し続けます。
  • 電源のLEDは3~5秒後(OLEDは15秒後)に暗くなりますが、これは通常の動作です。
  • 電源ボタンを押した後にLEDが点滅する場合、バッテリーが消耗しています。 付属の電源ケーブルをSteam Deckに直接接続し、LEDが点灯していることを確認したら、最低でも15分以上充電してから、電源を入れてください。
  • Steam Deckが正常に充電されているように見えても、電源ボタンが反応しない場合は、音量+ボタンを押しながら電源を入れ、続行を選択し、BIOSオプションから起動してください。

デバイスが充電器に長時間接続されたままになっていると、充電が100%未満と表示されることがありますが、 これは正常な動作です。 長期的なバッテリーの状態を最適化するため、長時間充電されたバッテリーはゆっくり放電するようになっています。

Steam DeckはUSB Power Deliveryを使用しており、急速充電やクイックチャージの仕様には対応していません。



入力

入力に問題がある場合、「Steam」 > 「設定」 > 「コントローラ」 > 「コントローラ入力をテスト」から、問題を特定するためのテストスイートを実行できます。 テストが完了したら、Bボタンを長押しして終了します。

ショートカット

使用すると便利なボタンショートカットが数多く用意されています。 例えば、Steam+Xを押すと、オンスクリーンキーボードを表示させることができます。

利用可能なすべてのショートカットのリストを見るには、Steamボタンを長押ししてください。

コントローラ設定

個々のゲームのコントロールを変更するには、ライブラリ内でゲームを強調表示し、Aボタンを押して、ゲームの詳細に移動します。 ゲームパッドアイコンを選択して、コントロール設定を開きます。 ここから、現在のレイアウトの表示および編集ができます。 また、現在のテンプレートを選択し、R1でコミュニティレイアウトに移動することで、コミュニティによって共有されている設定の閲覧や適用も可能です。



ソフトウェア

詳細およびトラブルシューティングは、ソフトウェアガイドをご覧ください。



ディスプレイ

Steam Deckのディスプレイの仕様に関する詳細は、こちらをご覧ください。 Steam Deck LCDのディスプレイのリフレッシュレートは60Hzに、Steam Deck OLEDのディスプレイのリフレッシュレートは90Hzに制限されています。 リフレッシュレートはデバイス設定で下げることができますが、各モデルの制限を超えるリフレッシュレートを個々のアプリケーションに設定しても、パフォーマンスは向上せず、バッテリーの消耗が早くなる場合があります。



オーディオ

オーディオ設定は、「Steam」 > 「設定」 > 「オーディオ」から調整できます。

スピーカー

内蔵スピーカーから音が出ない場合は、Bluetoothや、USB-C、3.5mmジャックに他のオーディオ対応デバイスが接続されていないことを確認後、別の出力に切り替えてから、デフォルトのスピーカーに戻してください。 テレビや一部のモニターも外部オーディオデバイスです。 また、UIサウンドが有効になっていることも確認してください(「Steam」 > 「設定」 > 「オーディオ」 > 「UIサウンドを有効にする」)。

それでも音が出ない場合は、システムを再起動してください(「Steam」 > 「電源」 > 「再起動」)。

ヘッドホン

ほとんどの3.5mmおよびBluetoothオーディオデバイスはSteam Deckで自然に動作するはずですが、中にはSteamOSとの接続に問題が発生するデバイスや、まったく動作しないデバイスがある場合があります。 弊社では、可能な限り多くのサードパーティのデバイスに対応するための取り組みを続けています。

マイク

Steam Deck LCDでは、3.5mmオーディオプラグを使用する場合、内蔵マイクは使用できません。 3.5mmオーディオを聞きながらボイス機能を使用したい場合は、必ずマイク内蔵のヘッドフォンを使用してください。 Steam Deck OLEDでは、内蔵マイクをオーディオ用の3.5mmオーディオプラグと同時に使用できます。
内蔵マイクはBluetoothオーディオデバイスを使用中も使用できます。



Bluetooth

Bluetoothデバイスをペアリングするには、ペアリングモードになっていることを確認してください。 「設定」>「Bluetooth」からデバイス情報をチェックして、Bluetoothが有効になっていることを確認してください。 リストからデバイスを見つけ、タッチスクリーンを使用して選択するか、メニューボタンを押してペアリングオプションを表示します。 過去にペアリングしたデバイスへの接続に問題が発生する場合、一旦デバイスを削除して、再度ペアリングしてみてください。

Bluetoothデバイスが検出されない

Bluetoothデバイスが見つからない場合、「設定」 > 「Bluetooth」を開き、「すべてのデバイスを表示」を有効にします。

レイテンシーの問題

Bluetoothデバイスにレイテンシーなどのパフォーマンス問題が発生する場合、接続を更新するために、まずデバイスを切断してから、再度接続してください。 それで問題が解決しない場合は、デバイスを一旦削除してから、再度ペアリングしてください。 それでもまだ問題が解決しない場合、SBCやAptXLLなどの別のA2DPコーデックへの変更を検討してください。 これはデスクトップモードのサウンド設定から変更できます(以下参照)。



Wi-Fi

Steam Deckを初めて使用する場合、セットアップの過程でWi-Fiネットワークへの接続を求められます。 パスワードの入力には、オンスクリーンキーボードを使用できます。 セットアップの過程で、Steamアカウントにログインするために、Wi-Fi接続が必要になります。

Steam Deckのセットアップがすでに完了していて、別のネットワークに接続したい場合は、 「Steam」 > 「設定」 > 「インターネット」から、ネットワークを選択し、オンスクリーンキーボードを使ってパスワードを入力してください。



データストレージ

Steam Deckはデフォルトで内蔵ストレージを使用します。 システムストレージやその他の接続されたストレージは、「Steam」 > 「設定」 > 「ストレージ」から管理できます。

microSDカード

microSDカードは、Steam Deckで使用する前に、フォーマットする必要があります。 microSDカードをフォーマットするには、底面のスロットに挿入し、「Steam」 > 「設定」 > 「システム」 > 「SDカードのフォーマット」に移動します。 処理が完了するまでに数分かかる場合があります。

UHS-I(クラス3以上)のすべてのmicroSDカードがサポートされています。 UHS-IIおよびUHS-IIIも同様に動作すると予想されますが、それらのカードの高いデータ転送速度はサポートされていません。



デスクトップモード

デスクトップモードには、「Steam」 > 「電源」 > 「デスクトップに切り替え」からアクセスできます。 デスクトップでは、マウスの移動は右トラックパッド、左クリックはR2、右クリックはL2を使用して操作します。

デスクトップモードでは、Steam Deckは通常のPCのように機能します。インターネットの閲覧、アプリケーションのダウンロードやインストール、Steam以外のプログラムの実行などが可能です。 なお、デスクトップモードはSteamOSの一部であるため、使用しようとしているものがArchLinuxディストリビューションをサポートしていることを確認する必要がありますのでご注意ください。

詳細は、Steam Deckデスクトップに関するFAQをご覧ください。



お手入れとメンテナンス

保管

埃の侵入や落下による破損などを避けるため、短期的および長期的な保管用に付属のケースを使用することを推奨しています。

クリーニング

  • ディスプレイの拭き取りには、乾いたマイクロファイバークロスを使用してください。
  • 外側のプラスチック表面は、少量のイソプロピルアルコールを含ませた乾いた布で拭いてください。
  • ディスプレイをクリーニングする際は、アルコールをディスプレイのガラスに直接つけないでください。アルコールは布に含ませ、その布を使ってディスプレイをクリーニングしてください。 ディスプレイに液体を直接塗布すると、保証の対象外となる損傷が生じる場合があります。
  • ヒートシンクや、ファンの通気口、操作部分の溝(ボタン、トラックパッド、サムスティック周辺)、スピーカー、ポート周辺をクリーニングする際は、イソプロピルアルコールやその他の液体を使用しないでください。 乾いた布のみを使用してください。
  • ヒートシンクおよびファンの通気口の清掃に、エアダスターは使用しないでください。内部の部品に干渉する可能性があります。

環境

Steam Deckの安全な保管温度範囲は、-20°~+60°C(-4°~+140°F)です。

Steam Deckの安全な動作範囲は次の通りです。
  • 周囲温度:0°~+35°C(+32°~+95°F)
  • 湿度:結露しない相対湿度85%以下
  • 高度:最大3500m

長期保管

Steam Deckをしばらく使用する予定がなく、バッテリーの状態を長期的に向上させるためにストレージモードに戻したい場合は、次の手順に従ってください。
  • 通常どおりSteam Deckの電源を切ります(「電源」メニューから「シャットダウン」を選択)
  • 音量+ボタンを押しながら電源ボタンを押します。 Steam DeckがBIOSメニューで起動します。
  • 十字キーとAボタンを使って選択し、「セットアップユーティリティ」を開きます。
  • 電源メニューを開きます。
  • バッテリーストレージモードを選択して確定すると、Steam Deckの電源がオフになります。

LCD Steam Deck:電源のLEDが3回点滅してバッテリーストレージモードが有効になったことを確認します。

OLED Steam Deck:約8秒後、電源のLEDが青く2回点滅すると、デバイスがバッテリーストレージモードに入ったことを意味します。

Steam Deckをストレージモードから復帰させるには、付属の電源コードに接続し、普通に電源を入れてください。

デバイスの分解

お使いのデバイスを分解したり、改造したりすることはお勧めしません。その結果生じた損傷は、製品の保証対象外となります。

このリスクを理解した上でデバイスを分解する場合、背面カバーのネジに必要なドライバーサイズは以下のとおりです。
  • LCD製品-サイズ1 フィリップス
  • OLED製品-T6 トルクス

お使いのSteam Deckを分解したり改造したりした際に損傷したネジや他の部品の交換または修理について、Valveは責任を負いません。



Steamサポートへの連絡

問題を解決できない場合は、 Steamサポートでチケットを作成してください。





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